『CRI回避』に対して3段階上昇という高倍率な補正を行える絵札であり、こちらがこの絵札の最大の差別化点ということにはなるでしょう。
…が、現在のゲーム環境では防御性能特化の絵札はそれだけで使い道に乏しく、ましてや『CRI回避のバフ』というのはそんな評価の低い防御手段の中でも更に有効度の低い手法であり、この絵札も実戦で使う事はまず無いでしょう。
『確定クリティカルを繰り出す敵と数十ターンに渡る長期戦を行う…』とかそんな想定なら輝ける可能性も…と思ったけど、それならそれでもっと有効な絵札がいくらでもありますし、現状での性能・将来性共にあまりにも厳しい絵札です。
絵札特性
初期状態効果 | 限界突破後効果 | |
特性① | 装備スペカ使用時にCRI回避2段階アップ(2T) | 3段階アップ(2T) |
特性② | 装備スペカの流体弾の威力10%アップ(1T) | 変化なし |
特性③ | 装備スペカ使用時に日属性から受けるダメージ15%ダウン(2T) | 20%ダウン(2T) |
ステータス補正
補正ステータス | 初期状態 | +10状態 |
体力 | +160 | +460 |
陰防 | +28 | +88 |
絵札の概要
ゲーム中でも数少ない『3段階バフ』が可能になる絵札…ではありますが、如何せんその中身である『CRI回避』は存在意義が薄過ぎます。
解説記事でも述べた通り、CRI回避の上昇とは『クリティカル攻撃の発生率を下げる』ということですが、このゲームのデフォルトクリティカル確率は僅か5%です。
CRI回避3段階アップならクリティカル率は『5%⇒3.1%』になるのみ、実戦においてはまず実感出来ないような差でしかありません。
仮にCRI率が50%の敵なんかが出た場合、『50%⇒31.3%』でこれは流石に多少は効果もありそうですが、これもダメージ期待値に換算すれば『ダメージ12.5%軽減』程度の効果にしかなりません。
これなら普通に『陽防・陰防〇〇段階アップ』『〇〇から受けるダメージ〇%ダウン』みたいな絵札を使った方が遥かに高倍率なダメージ軽減に繋がるし、例えば陰気オンリーの敵に対して陰防3段階アップの絵札なら『ダメ―ジ47.4%軽減』となります。
『CRI率がめっちゃ高い敵にしか意味が無い』『しかもそこですら他の防御絵札のが手軽に高倍率なダメージ軽減になる』という事になるので将来的に輝く見込みもかなり薄く、そしてそもそも『現環境では防御絵札がほとんど息していない』という事で現状もまず使われない絵札であり、☆5絵札の中でも一番厳しい部類なのは間違いないでしょう。
オススメのキャラ
一応、『流体弾ダメージ10%アップ』の効果があるので流体弾持ちにはまだ…というのもありますが、結局10%程度ならもっと良い効果を与えられる絵札がごまんとある訳で、適正らしいキャラは見当たりません。
『毎ターンCRI攻撃・CRI命中10段階アップ』とかして来るとんでもない強敵が登場したら相対的にまだマシになるかもしれませんが、そんな化け物が出てきたらそもそもグレイズ以外の防御手段が軒並み死ぬと思うので、まあどの道厳しいでしょう。
売却&限界突破について
正直、即売却で構わない絵札ではあります。
現状では使い道がほぼ無いし、将来的に輝く見込みもかなり薄く、『念のため取っとくか…』という部分すらかなり怪しい部類です。
『性能』に関して言えば売却一択というレベルで、コレクション用絵札と言わざるを得ません。
総合評価
全☆5絵札中で見ても一番厳しい部類の絵札で、『将来性』という所を考えてみても相当厳しいと言わざるを得ない、率直に言って残念な絵札です。
高難易度イベント・『紅魔塔』では防御絵札も輝くかも、なんて期待もありましたが、蓋を開けてみれば基本的にはほぼ不要、戦い方次第では多少使えるものもあるにせよ、『無かったら無かったで全く問題無い』というレベルではあるでしょう。実際、私も全く使わず最上階まで軽く辿り着いていますし…。
今後、何か特殊な新コンテンツでも用意されない限り、この絵札に限らず『防御絵札』は一部を除いてそのほとんどが不要な絵札として捨てられるばかりですが、果たして役立てられるコンテンツは用意されるのか…?
ブルアカ1コメ!!!