【東方ロストワード】『☆3魔法使いの箒』について。評価・おすすめのキャラなど

　4凸すると『速力3段階アップ』となり、ステータス補正も速力に入り、現状このゲームにおいては最大限に速力を補正出来る絵札となっています。

　…が、このゲームにおける速力の重要性はそれほど高くはなく、『斬裂弾(速力依存でダメージアップ)』の攻撃に補正倍率も大した事はないので、現環境だと明らかに実用性は低いです。

　一応、『速力をゲーム中でも最大限に補正出来る』という尖った性能ではあるので、いつかそれが輝く環境が来たら価値も上がるかもしれませんが、現状だと付ける意義もほとんど見られない絵札です。

絵札特性

ステータス補正

絵札の概要

　速力を上げられる絵札ということで、『先手で行動したいキャラ』『斬裂弾(速力依存でダメージアップ)持ちのキャラ』に付けてあげたい…と思うかもしれませんが、これがこのゲーム的には中々噛み合わず、他の絵札を付けた方がよっぽど良い、というケースがほとんどです。それぞれについて解説しておきます。

行動順について

　このゲームにおける行動順は、基本的に『ラストワード⇒スペル⇒ショット』の順番となっており、『速力』によってこれを覆す事が出来ません。

　例えば速力が20くらいしかないLv.1の味方キャラでさえ、推奨レベル90のボス相手にスペルで先手を取れちゃうし逆も然り、速力は『ショット同士・スペル同士・ラスワ同士』という土俵でしか順番決定に寄与出来ません。

　しかも速力が勝っていても、差が小さいと乱数要素で低いキャラが先行することもあるしで、正直速力が高い事が有利に働くケースは少ないです。行動順をコントロールするためにわざわざこの絵札をセットする意義は薄いと言わざるを得ません。

斬裂弾(速力依存弾)について

　一部のキャラクター達は『速力が高いとダメージが増す(斬裂弾)』というバレットを含んだスペルを所持しており、『絵札で速力を上げればダメージを稼げる！』と思う人も居るでしょう。

　ここで、実際にどの程度ダメージが増加するかを見るために、『全バレットが速力依存弾』というこの絵札にとって最高のラストワードを持つ依姫を例にとってみます。

　斬裂弾の仕様はこちらの記事で述べた通り、キャラによって倍率が違うケースが発見されていますが、依姫の場合は『速力の30%をバフまで掛け終えた後の陰攻値に加算』という形なのが確認出来ているので、自前のバフで『陰攻4段階アップ・速力5段階アップ』の依姫にこの絵札で『速力3段階アップ』を加えた時の『陰攻値』の増加率を見てみましょう。

　(※簡便化のためステ補正は無視。どうせ影響は殆ど無い)

このように、陰攻ステータス値はこの絵札を付ける事で4151⇒4521で1.089倍、即ちこの絵札を付けて得られる効果は『ダメージ8.9%アップ』相当です。

　依姫のラスワの場合、同じ条件なら0凸の『☆5圧倒的な火力』を付ければダメージ27.2%アップ相当、4凸の『☆3星熊盃』を付ければダメージ30%アップ相当になるので、勝てる要素が全くありません。

　しかも依姫のラスワは『全バレットが速力依存』という、この絵札と最高に相性が良い弾幕構成であるにも関わらずこの程度なので、他のキャラの場合は更にダメージ増加倍率は下回るでしょう。

　という訳で、『行動順』『斬裂弾補助』どちらの面でも効果は薄く、正直言って装着はオススメ出来ない絵札です。

オススメのキャラ

　上記の理由でおよそ装備は推奨出来ない絵札ですが、それでも強いて言えば『行動順調整』よりも『斬裂弾補助』の方がまだ意義はあるでしょうか。

　例えば陰攻アップ・ダメージアップの絵札は他のキャラに取られてしまってもう絵札が無い！という場合、依姫や聖のような斬裂弾持ちのキャラに苦し紛れに付ける、なんて選択肢はあるかもしれません。

　正直、かなり苦しい想定であり、やっぱり実戦ではまず使うこともなさそう、というのが実際ですが…。

売却＆限界突破について

　現状では使える絵札でもないので、売り払ってしまって構わないタイプの絵札です。

　ただ、『速力特化』という意味では他に類する絵札もなく、後出しで『速力が重要なステージ追加・システム調整』などが入った時には意義が出るかもしれませんし、余裕があるならそんな未来を想定して1枚くらいは4凸したものを取って置いても良いかもしれません。

　現状ほぼ使えないのは事実なのであくまで余裕があればの話、それに後出し調整が来ても☆3なので後からでも集められそうではありますが…。

総合評価

　現状では特別ハマる相手も存在せず、『他の絵札を付けた方が確実により大きなメリットが得られる』というケースがほとんどである、あまり使い所の無い絵札です。

　現状は使い所のない絵札の方が圧倒的に多いので、尖ってる分将来性も0ではないこの絵札は多少マシかもしれませんが、やはりそうそう出番も無いでしょう。いつの日か輝く事に期待…。