【東方ロストワード】『☆5イート・アンド・ウォーク』について。評価・おすすめのキャラなど

　2021年5月24日開催の『永い冬の白い黒』ガチャで初登場した絵札です。

　『速攻式キャラクター』だけの専用絵札、自身の速力を大きく上げ、敵の速力を大きく下げるという『らしさ』に溢れた絵札ですが、実戦に則して言えば大した効果ではない、というのが実際の所です。

　敵の速力下げというのはほぼ無意味、自身の速力を上げるのは『斬裂弾』に対しては有効ですが、超高倍率な斬裂弾持ちのキャラですら、『速力を上げるより素直に攻撃力を上げた方がダメージが増える』というケースがほとんどです。

　低倍率な斬裂弾持ちのキャラにとってはお話にならないし、効果部分だけを見るなら『☆3の速力3段階アップ絵札』とそこまで大きな差がある訳でもないので、基本的には『紅魔塔でじっくりセットアップする用』くらいの感じです。

　汎用性も低めですし、お世辞にもそう優秀とは言い難い絵札です。

絵札特性

ステータス補正

絵札の概要

　実用性の低い尖弾ダメージカットはともかく、『速力ステ+100』『自身速力3段階アップ』『敵速力2段階ダウン』と、これでもかと言う程に『速力』に関する要素が詰め込まれた絵札ですが、正直言って見掛け倒しな要素は強いです。

　特に『敵の速力ダウン』というのは、行動順が『ラスワ⇒スペカ⇒ショット』で縛られているこのゲームではほぼほぼ意味がありません。(行動順について詳しくはこちら)

　自身の速力を上げる事も同様であり、結局の所、この絵札の本質は『斬裂弾(速力依存でパワーアップ)』持ちキャラの火力をどれだけ引き上げられるかに掛かっています。

　昨今では『100%斬裂弾』『80%斬裂弾』のような超高倍率な斬裂弾持ちのキャラもぼちぼち登場しており、そのようなキャラに付ければ火力も大幅に上がりそう…と思う人も居るかもしれませんが、『速攻式限定』なので範囲が狭いし、そもそも『100%』クラスの補正ですら、素直に攻撃力アップやダメージアップ絵札を付けた方が良いケースがほとんどです。

　そもそも『全バレット斬裂弾』という速攻式キャラも多くはないし、その手のキャラは『自前の速力補正倍率』が高いので、絵札で速力を盛っても伸び率が悪いです。

　『全バレット斬裂弾の速攻式』という意味では黒妖夢や村紗を思い浮かべる人が多いでしょうが、黒妖夢は元が速力9段階、村紗が速力6段階、前者は10段階の頭打ちに達するのでセットアップとしての価値すら低いし、村紗も元の攻撃バフが5段なのでフツーに陽攻を伸ばした方が火力の伸びは断然良いです。

　そしてより致命的なのは、『斬裂弾のための絵札』としても同じ速力3段階アップで遥かに4凸しやすくて速攻式以外も装備出来る『☆3魔法使いの箒』がある事で、『最適性絵札』として活きる道はほぼ無いでしょう。速力ステの差で僅かに勝っても、誤差みたいなものですし…。

　そういう訳で、この絵札は『持続3T』を活かして、紅魔塔で長い時間を掛けてセットアップする時専用、というイメージです。

　とは言え、これも『速攻式で斬裂弾持ちの筆頭アタッカー達』が軒並み元の速力バフ倍率が高めなのでセットアップの質としてもそう高くないので、結局は『使いづらいし効果もあまり高くない絵札』で評価が落ち着いてしまう所ではありますが…。

　ただ、村紗や文のように速力バフがやや控えめで全バレット斬裂弾、なんてキャラの2ターン掛けたセットアップにはまあ使えますし、そういう方向で活かしてやりたいです。

オススメのキャラ

　『速攻式で斬裂弾バレット多数持ちのキャラ』が適正なので、文や村紗がその代表例でしょう。

　特に村紗は実力十分のアタッカー、敵を一掃するためのセットアップとしては悪くはありません。ダメージの上り幅はそこまで大きい訳ではないですが、1ターン長くセットアップ出来るアドバンテージはありますし。

　村紗のセットアップ用絵札、という意味合いが現環境だと一番強いかもしれません。

売却＆限界突破について

　正直、『極々一部のキャラのセットアップの幅がちょっと拡張されるだけ』というだけの絵札なのでなくても全く困りませんが、『3T持続の速力絵札』という差別化点は一応ありますし、売るのはちょっと勿体ないかもしれません。

　オンリーワンの効果を持つ絵札はハマるキャラが来れば輝くし、この絵札も『100%斬裂弾持ちで速力バフが全く出来ないキャラ』なんかが来ればセットアップ用絵札としては最適性、そういう意味では地道に凸を進めていきたいです。

　複数枚運用するような絵札ではないので、入手した傍から凸を進めてＯＫでしょう。

総合評価

　『速攻式専用』という事でスペシャリティに溢れる印象はありますが、内容的には『一部のキャラの特殊なセットアップにちょっとだけ有用』くらいの効果で、☆5としてはぼちぼちくらいの絵札でしょうか。

　無くても困る事はまずないでしょうが、一応差別化点は持っている絵札ですし、地道に重ねて行きたいです。