【東方ロストワード】『☆5セレクト・ザ・ビースト』について。評価・おすすめのキャラなど

　2022年11月30日開催の『vs複霊・白こいし(F1)』で入手出来る絵札です。

　『肉弾』『エネルギー弾』2種のバレットに対して最高倍率タイの50%補正を持ち、更に『自身の結界増加』についても3枚は最高枚数、3種の分野でMAXの補正を持つ絵札です。

　…とは言え、全ての分野で『50%+α』『味方全体の結界増加』などのより上位の絵札や便利な絵札が存在しており、『この絵札だけのオンリーワンの価値』はちょっと薄いのが正直な所でしょう。

　一部の肉弾・エネルギー弾混合キャラにとっては都合も良いし、『結界3枚増加』がダメージ増加と上手く噛み合うシチュエーションなら独自性も発揮出来ますがそんなシチュエーションは極めて限定的だし、無難に優秀な絵札ではありますが、『vs複霊絵札』という括りの中では見劣りする部類ではあるでしょうか。

絵札特性

ステータス補正

絵札の概要

　『エネルギー弾・肉弾』2種に対して50%補正を持つ絵札で、これは2022年12月現在、両者に対して最大の補正倍率です。

　単独補正で50%を超える絵札というのは今の所存在していないので、肉弾・エネルギー弾のスペルに対しては取り敢えず無難な強化にはなるでしょう。

　…が、この2種の弾種には『50%補正+αの付加価値を持つ絵札』がそれぞれ2種類ずつも存在しており、今更単独の50%では…というのは正直あります。

　バフやデバフなどを込みにした『実質的な最大補正倍率』で見てみるなら、『☆5海の家で蚕食鯢吞』『☆5正体不明の結界チーム』『☆5NAЯAKA』は最も都合の良い条件なら『ダメージ140%up以上』の補正を得られるので、どう足掻いても50%で頭打ちのこの絵札では敵うべくもありません。

　じゃあ『結界増加絵札』として割り切るにしても、同じ複霊絵札の『☆5トロピコ・ファンタジア』などは全員の結界を2枚増加(合計で+6枚)させるので、単独での増加量は勝っていてもどっちが便利かは比べるまでもなく、複霊絵札としては差別化点に欠けるのが正直な所です。

　唯一、『肉弾＆エネルギー弾の混成キャラ』に対しては最適性ともなれますが、華扇なんかはそれでも特定条件下じゃないと普通に競合するレベルであるし、そもそもラスワの弾種が統一されていないというのが最初期の性能デザイン故にこれから最適性キャラが増える見込みもほぼ無し、やはり複霊絵札としてはちょっと物足りない印象です。

　『エネルギー弾・肉弾の威力を上げつつ結界を増加させ、決定力の底上げ＆継戦能力の底上げを同時に行える』というのもありますが、流石にこれは限定的過ぎるというか、その組み合わせでリプレイオート構築の幅が広がる具体的なケースを実際に挙げてみろと言われても全然思い付かない訳で、やはり応用力は低めです。

　無論、一部キャラの一部シチュエーションで最適性となり、シンプルに結界増加絵札としても使える要素はあるので凡百の絵札と比べれば優秀なのは確かですが、『vs複霊絵札』という括りの中で見ればもうちょっと付加価値が欲しかった感じもあります。

オススメのキャラ

　基本的には肉弾・エネルギー弾混成の華扇とマミゾウの絵札という感じでしょうか。

　ただ華扇は1バレット目が陽気なので多くの条件では『☆5海の家で蚕食鯢吞』の方が良かったりするし、まあそこですらケースバイケースにはなってしまいますが…。

　今後、最適性キャラが増える可能性もほぼ無いので1枚あれば十分かなという感じではあります。

売却＆限界突破について

　売却厳禁です。まあ複霊絵札なので売るくらいならそもそも集めていないでしょうが。

　無凸でも結界増加絵札としては取り敢えず使えるレベルではあるので、結界絵札が足りていないなら凸らせずバラで使う道もあるでしょう。足りてるならその他の需要は無いのですぐに重ねてＯＫです。

総合評価

　高倍率補正と結界増加の特性を持ち、一部最適性のキャラも居るのでぼちぼち優秀な絵札ではある…のですが、『vs複霊』という最難関イベントをクリアして手に入る絵札群の中で比べてみるとちょっと物足りなさも否めない絵札です。

　幸い、該当の複霊は難易度も低めなので難易度相応と言えば相応かもしれませんが、対応する新キャラ2人にとっても『この絵札がなくても特に困ることはない』という感じですし、もうちょっと色を付けて欲しかった感はあるでしょうか。