【東方ロストワード】『☆5うしろの正面』について。評価・おすすめのキャラなど

　陽攻・陰攻ステータス補正に大きな属性補正・クリティカル威力上昇と、攻撃性能に特化した☆5絵札です。

　絵札としての最大の差別化点は『月属性ダメージアップ』『クリティカル威力上昇』であり、前者は高バフ持ちの月属性スペル持ちキャラ、後者は特攻弾持ちのキャラなどに対して有効で、特定条件下では中々の効果も得られます。

　現状、この2つが噛み合うキャラはあまり見当たりませんが、今後『月属性の特攻スペル持ち』な強力アタッカーが登場した場合、圧倒的なパワーアップにも繋がりそうな絵札で、将来性にも期待が掛かります。

絵札特性

ステータス補正

絵札の概要

　本絵札の最大の特徴は『月属性の威力30%アップ』と『CRI攻撃2段階アップ』となりますが、これらはどちらもしっかり考えてキャラに乗せていかないと、攻撃力アップ・命中率アップの絵札には明らかに劣る効果しか得られません。

　この辺について解説しておきます。

①月属性威力30%アップについて

　この手の『威力〇〇%アップ』の絵札の多くに言えることですが、『陽攻2段階アップ・陰攻2段階アップ』の絵札とどっちが優位な効果を得られるか、というのが一つ大事なポイントになります。

　『攻撃力2段階アップ』をダメージアップ倍率に換算すると、以下の通りです。

　うしろの正面は4凸すれば『月属性のダメージ30%アップ』ですから、例えば『スペルが月属性オンリーかつ、元々4段階以上のバフを乗せられるキャラ』くらいになって来ると、陽攻・陰攻2段階アップの絵札を乗せるよりも大きな効果を得られるようになって来ます。

　具体例として、『限界まで育てた妖夢がスキルフル使用・1ブースト3グレイズのラストワード(陽攻5段階・陰攻7段階アップ)を撃つ』なんてケースを想定し、+10＆4凸したこの絵札と+10＆4凸した『☆5八雲家の人々(陽攻3段階アップ)』を乗せたケースを想定して比較してみます。

　ステ補正で陽攻値は8.18%アップ、陰攻値は7.3%アップ、1ブーストだと1~3バレット中の1,2番目の月属性バレットに30%補正が入るので、全てひっくるめてラスワ全体の威力を計算すると、1ブーストラスワに対してはおおよそ『ダメージ34%アップ相当』の効果です。

　『☆5八雲家の人々』の場合はステ補正無し、そこから陽気の1,3バレット目だけに陽攻3段階アップの影響が出るので、全てひっくるめてラスワ全体の威力を計算するとおおよそ『ダメージ26%アップ相当』の効果です。

　妖夢は弾幕構成も陰・陽がバラついているし、最も威力が高い初期バレットも月属性ということで、このように『陽攻3段階アップ』の絵札以上のダメージ補正効果が得られる事が分かります。

　ここまでの効果が得られるのはレアケースというか、現状妖夢のラスワ以外はほとんどのケースで『攻撃3段階アップ絵札のが良い』という結論にはなるでしょうが、『自分で高バフを掛けられて、月属性メインのスペルを持っているキャラ』に対しては優秀な効果が得られます。

②CRI攻撃2段階アップについて

　『CRI攻撃2段階アップ』はクリティカルの威力が通常ダメージの2倍から2.6倍に増強、即ち『クリティカルのダメージが30%アップ(2.6÷2.0=1.3)』のようなものです。

　クリティカルなんて基本出ないし、数十発の弾幕の内のたった1,2発のクリティカル威力がちょっと上がった所で大して…と思いがちですが、このゲームは『特攻弾』が確定クリティカルになるので、特攻弾スペルに付けて特攻攻撃をする時は中々の威力上昇に繋がります。

　まあ、特攻弾のキャラに付けるなら3段階アップまで行く『☆3打ち出の小槌』の方が良かったりしますが、『月属性かつ特攻弾』の強力なスペルが登場すれば、vs特攻対象のバトルにおいては『①と②の相乗効果』によって爆発的な威力向上にもつながりそうです。

　現状は依姫のラスワ内のたった1バレット程度しか該当しない程度ですし、今後このコンボが活かせるキャラの登場に期待です。

優秀なステータス補正

　この絵札のステータス補正は陽攻・陰攻という現環境なら一番良い組み合わせで、しかも☆5で補正値も高いので、これも中々バカになりません。

　先の妖夢の例であれば、+10のステ補正だけで『ダメージ8%アップ』程度には繋がるので、そりゃ絵札特性の効果には圧倒的に負けるとは言え、中々の値です。

　1枚だけならこの程度の補正ですが、例えば他にも+10まで育てた『☆4深夜の紅茶』などの陽攻・陰攻が補正出来る絵札が4枚も5枚も付いていた場合、それだけでダメージ30%アップ相当程度になるケースも考えられます。

　絵札特性には劣りますが、この辺もやはり無視出来ない強みです。

オススメのキャラ

　現状、最適性な相手は妖夢です。他に相性の良いキャラがあまり存在しないとも言えますが…。

　前述のようにラストワードの威力は大きく引き上がりますし、元の命中率が80%なので『☆3大切な商売道具』のような命中絵札を付けるよりも高いダメージ補正倍率になって来ます。

　勿論、100%命中になる命中絵札には安定度では劣りますが、アベレージの火力では上を行く形になります。

　同じく月属性スペル持ちとしては鈴仙なども居ますが、この辺のバフ倍率が低い・バフが掛けられないキャラだと『☆5圧倒的な火力』などの方が明確に高いダメージ補正を得られるので、その辺が足りない時の妥協枠程度でしょう。

　また、絵札特性を無視した使い方にはなりますが、にとりのように拡散・集中ショットの両方が全体攻撃のキャラに、陽攻・陰攻アップの絵札を付けて上げるとオート周回力は更に高まります。

　全体攻撃持ちとは言え、にとりは火力不足な所がキツいですが、この手の陽攻・陰攻ステータスアップの絵札を何枚も付けて上げれば、拡散・集中どちらの威力も上がり、オート周回適正も上がって来るでしょう。

　オートで回る時だけ、他のキャラのこの手の絵札をショットが全体攻撃のキャラに付け替える、なんてのもアリかもしれません。

売却＆限界突破について

　売却は勿体ないです。しっかり性能の尖った絵札ですし、最悪適正のあるキャラが居なくても、+を増やせばステータスアップだけ見込んで適当な絵札に付ける選択もあるし、とっておきましょう。

　限界突破については、正直初期状態の『ダメージ15%アップ』だけだと攻撃力アップの絵札にアドバンテージを取ることはまず困難なので、差別化点を生み出すためにも出来れば4凸は目指したいです。

　☆5の4凸ということでハードルも高いですが、焦る必要も無いのでじっくり凸は進めて行きたいです。

総合評価

　現状ではハマる相手も少ない絵札ですが、ステータスアップも優秀なので『月属性メインでバフ倍率の高いアタッカー』というだけで適正が有り、今後特性2つがハマる相手なんかが登場すれば相当なモノにもなりそうな、☆5の中でも中々に優秀な絵札と言えそうです。

　『☆5圧倒的な火力』『☆5普通の魔法使い』『☆5騒霊姉妹の演奏会』などの、圧倒的に汎用的で優秀な絵札群には流石に劣るものの、☆5の中ではその次点くらいには位置付けて来る絵札でしょう。

　今はほぼ活かせないながらも、自前の効果同士で相乗効果を生み出せる所もありますし、将来的にも期待です。